健康施策を案内したのに、参加率がなかなか上がらない。そんな経験はありませんか?
原因のひとつとして見落とされがちなのが、管理職からの一言があるかどうかです。
担当者がどれだけ丁寧に案内メールを送っても、現場の上司が何も言わなければ、従業員は「参加してもしなくてもいい話」と受け取りがちです。逆に、管理職が「これ、参加してみて」と一言添えるだけで、参加率が変わることがあります。
※参加率が上がらない原因とその対策については、「健康施策の参加率が上がらない理由:見落としがちな3つの原因と担当者にできる対策」で詳しく解説しています。
ただ、管理職に協力をお願いするのは「なんとなく気を遣う」という担当者も多いようです。
この記事では、管理職に負担をかけず、担当者も手間をかけずに「一言声かけ」をお願いするための、そのまま使える依頼テンプレートを紹介します。
1. なぜ管理職の一言が参加率を変えるのか
従業員が健康施策への参加を判断するとき、案内メールの内容だけでなく、職場の空気が大きく影響します。
上司が関心を持っている施策には参加しやすい。上司が何も言わない施策は、後回しになりやすい。それだけのことですが、参加率への影響は意外なほど大きいです。
管理職に求めるのは、施策の内容を深く理解することでも、推進者になることでもありません。「こういう施策があるよ」と一言伝えるだけで十分です。
2. やりがちな失敗パターン3つ
管理職へのお願いがうまくいかないとき、よくある原因は次の3つです。
① 説明が長すぎる
施策の背景・目的・効果まで丁寧に説明しようとすると、管理職にとって「読むのが大変な依頼」になります。何をしてほしいかが埋もれてしまいます。
② 依頼内容が曖昧
「ご協力をお願いします」だけでは、管理職は何をすればいいのかわかりません。「一言声かけをお願いします」と具体的に伝えることが重要です。
③ 返信や対応を求めすぎる
「ご確認の上、ご返信ください」という依頼は、管理職の作業が発生します。返信不要・対応は一言だけ、と明示する方が動いてもらいやすくなります。
3. そのまま使えるメール依頼テンプレート
従業員への案内を出すタイミングで一緒に送るイメージで使ってください。コピペしてそのまま使えます。
件名:【○月○日開始】○○施策のご案内と、一言お願い
○○部長
お疲れ様です、○○(担当者名)です。
○月○日より、全社で「○○施策」を実施します。
一点お願いがあるのですが、朝礼や部署の連絡の際に
「こういう施策が始まるので、ぜひ参加してみて」と
一言添えていただけると大変助かります。
・対象:全従業員
・期間:○月○日〜○月○日
・参加方法:案内メールに記載のリンクから
ご返信は不要です。
ご不明な点があればいつでもご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
ポイントは3つです。件名に「一言お願い」と入れることで、開封前から何を求めているかが伝わります。本文は短く、何をしてほしいかを1行で明示します。「ご返信は不要です」を入れることで、管理職の心理的負担を下げられます。
4. そのまま使えるチャット依頼テンプレート(Slack・Teams対応)
SlackやTeamsなどのチャットツールで社内連絡をしている職場向けです。メールより短く、気軽に送れるのがポイントです。
○○部長、お疲れ様です!
○月○日から全社で「○○施策」が始まります。
朝礼や部署連絡のついでに「参加してみて」と
一言添えていただけると助かります🙏
対象:全従業員
期間:○月○日〜○月○日
詳細:(リンク)
返信不要です。よろしくお願いします!
Slackの場合、絵文字を一つ入れるだけで柔らかい印象になります。リンクを直接貼ることで、管理職が内容を確認したいときもすぐ見られます。
5. タイミングと頻度のコツ
従業員への案内を出すタイミングで一緒に送るのがベストです。別途スケジュールを組む必要がなく、案内作業のついでに完結できます。
毎回送ることが大切です。「前回も送ったから今回は省略」にしてしまうと、管理職の声かけがなくなり、参加率に響きます。施策のたびに同じテンプレートを使い回すだけでいいので、保存しておくと手間が減ります。
全管理職に一斉送信でOKです。個別にカスタマイズする必要はありません。宛先を複数にしてまとめて送るか、Slackであれば管理職チャンネルに投稿するだけで十分です。
まとめ
管理職への協力依頼は、大がかりな根回しをしなくても大丈夫です。施策のたびに一言お願いするだけ。そのための依頼テンプレートを今回紹介しました。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 依頼内容 | 「一言声かけ」だけをお願いする |
| 文章の長さ | 短く、何をしてほしいかを1行で |
| 返信・対応 | 不要と明示する |
| タイミング | 従業員への案内と同じタイミングで送る |
| 頻度 | 施策のたびに毎回送る |
担当者の手間を最小限に、でも参加率はちゃんと上げる。小さな工夫の積み重ねが、健康経営の運営を楽にしていきます。
施策の運営負担を全体的に減らす考え方については、「健康経営担当者の負担を減らすには?兼務でも回せる運営の考え方」もあわせてどうぞ。

